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3分でわかる!ROEの目安と投資への使い方!

更新日:

ROE(株主資本利益率)という言葉は1度は聞いた事があると思います。

しかし、いったいROEがどれくらい高ければいいのかという目安や、投資への使い方はいまいちわからない人も多いんじゃないでしょうか。

そんな人のためにROEがこれくらいあればいいという目安や、投資への応用方法を書きました。

 

ROE(株主資本利益率)とは

ROEとはReturn on equityの略です。ものすごくざっくり言うと、企業が投資家から投資されたお金に対してどれだけの利益が得られているのか、を測る指標です。

ROEが高いという事は同じ投資をしてもより効率的に稼ぐ事の出来る企業、とも言えます。

投資家から見ればROEが高い企業の方が、自分の資産を効率よく運用してくれているため魅力的でしょう。

 

ROEの計算式はこんな感じです。

\[
ROE = \frac{当期純利益}{純資産}
\]

 

ROEは投資家が投資した金額に対するものだと言いました。しかしあなたが投資した金額、つまり株を買うために使った金額に対する指標ではない事に注意しましょう。

どういう事かというと、ROEの分母は純資産で計算されます。この純資産は最初に企業に投資した人の投資金額のようなものです。

その投資金額と交換で株を受け取るわけですが、その後は株は流通し時価で売り買いされます。

そして、あなたが買った株もIPOだとか特殊な場合を除き時価で購入しているはずです。そのため純資産の金額とはズレが生じています。

 

ROEは企業の収益性を測る指標ですが、PER、PBRのように株価の要素が入っていません。

そのためROEがの高い低いを直接株価が安いのか高いのかの目安とすることはできないのです。

 

ROE(株主資本利益率)の目安

ROEがいくら以上だといいのか、日本企業の目安としてはやはり8%ではないでしょうか。

2014年に発表された伊藤レポートというものではこんな風に書かれています。

グローバルな投資家との対話では、8%を上回るROE を最低ラインとし、より高い水準を目指すべき。

経産省:http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/kigyoukaikei/pdf/itoreport.pdfより

ちなみに2016年度において東証に上場する企業のROE中央値は7.65%となっているようです。

また、大企業に絞って考えると、TOPIX500の構成銘柄のROEの中央値は8.55%となっています。

つまり8%あると日本の企業の中では普通くらいのイメージですね。ただ、伊藤レポートでも”最低”8%と言われており、8%は普通ではあるけど、決していい数字でもないんです。

ちなみに、海外企業ではROEはもっと高くなっています。大企業に関して言えばアメリカで15.68%、ヨーロッパでは13.18%と日本よりもはるかに高いと言えるでしょう。

そこまではいかないにしても、今の投資家が求めるROEの水準としては11%程度(*1)と言われています。

そのため、現状ではほとんどの企業は株主が考えるハードルを越えていないという事が言えるでしょう。

最近はJPX日経400指数が設定されたりと、ROEを投資指標の1つとするクオリティ投資が流行っています。

そのため、ROEが低い企業は長期的にはパフォーマンスが悪くなる可能性があります。

 

 

*1:生命保険協会「株式価値向上に向けた取り組みについて」より

ROE(株主資本利益率)はただ高ければいいのか

ROEはただ高ければよいというわけではありません。

なんでかと言うと、ROEの式を見ていただければわかりますが、ROEを上げるためには当期純利益を増やすか、純資産を減らすという2つの方法があるからです。

\[
ROE = \frac{当期純利益}{純資産}
\]

当期純利益は増えれば増えるだけいいのですが、純資産の場合は減れば減るほどいいというものではありません。

純資産が少ない代わりに借金がものすごく多い会社という可能性もあるからです。

もちろん借金が多いというのは一概に悪いとも言えません。ただ好景気の時はあまり意識されませんが、いざ不景気になると倒産のリスクも一気に上がってしまうため注意が必要です。

また、クオリティ投資の指標としても、ROEはもちろん、財務の健全性というものも考慮される事が多いようです。

そのため、ROEだけを見るだけでは十分とは言えません。ROEと同時に自己資本比率も見てこれが低すぎないかも確認する必要があります。

ちなみに自己資本比率の目安としては業種にもよりますが、40%以上あればいいかなという感じです。

 

ROE(株主資本利益率)の投資への使い方

ROEがいくらだからこの株は安い、もしくは高いという目安には出来ないと書きました。

しかし、PBRを併用する事で、株価の割安・割高を探るツールになります。

 

ROEが上がるとPBRも上がるという傾向があります。

具体的には、ROEが8%を超える企業では、ROEが1%上がるとPBRが0.15上がるとも言われています。

こんなイメージです。

この場合、ROEが9%だとPBRは理論的には1.15となります。つまり、PBRが1.15よりも低ければ割安、高ければ割高という風に考える事も出来ます。

ただ、この傾き0.15というのは状況によっても変わります。そのため、0.15というのも目安ですけどね。笑

 

まとめ

①ROEは企業が投資家のお金でどれだけ効率よく稼いでいるかを測る指標

②ROEが高い方が”いい企業”だけど、借金をしてもROEは上がるため、自己資本比率の確認は必須

③ROEとPBRを組み合わせて考えると株価が高いのか安いのかを知るヒントとなる

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