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証券アナリストを独学で合格する方法!難易度や勉強時間も!

更新日:

証券アナリスト試験をこれから取得しようと考えている方、1次試験は合格し、2次試験に向けて勉強している方に向けて書きました。

私は資格予備校等は使わず、証券アナリストに独学で合格しました。

勉強を始めたのもだいたい3週間程度前からと割と遅かったのですが、やり方次第だと思います。

今回はその方法を共有できればと思います。

 

証券アナリスト試験 合格体験談

私は証券アナリストは2次試験まで受かっております。

合格者の1人として実際にどれくらい勉強したのか、難易度はどれくらいなのか感想を書いていきます。

参考程度に見ていただければと思います。

 

私のバックグラウンド

バックグラウンドとしては理系出身で経済に関する知識は独学です。

大学の授業や資格の予備校なんかで誰かに教わったといった経験はありません。

ただし1年程度ですが金融機関に勤めていたという実務経験はあります。

 

証券アナリスト試験の勉強時間

証券アナリスト受験者の平均勉強時間は1次試験、2次試験ともに100時間~200時間と言われていたりします。

一方で私は1次試験は試験日より3週間くらい前からだいたい60時間、2次試験は試験日より2週間ちょっと前から40時間程度の勉強で合格しました。

別に私が天才だから、とか言うつもりはなく、要はやり方の問題でしょう。

 

証券アナリスト試験の難易度

合格した感想としては、証券アナリストはその試験範囲をすべて理解するとなると結構難しいです。

しかし、合格するということだけを考えればそこまで難しい試験ではないと思います。

得点率は開示されていないので実際にはわかりませんが、自己採点では1次試験は経済、財務が共に得点率75%くらい、証券分析は90%を超えていました。

2次試験は厳しめに採点して55%程度でした。

勉強方法は後で書きますが、基本的に過去問をひたすら解いていれば受かる試験だと考えています。

 

また、銀行や証券会社、生命保険会社のホールセール・運用等を行う部門においては証券アナリストは1発合格が当然といった雰囲気があります。

そのため、証券アナリスト資格を取得するにあたり一番コスパがいいのは、銀行等で現在リテール部門にいて、将来的にはホールセール・運用部門に異動したい若手だと思います。

 

 

証券アナリスト試験対策

ここでは試験対策について書いていきます。

まずは証券アナリスト試験全体に通じる大切なことを書き、その後は各科目の対策方法を提示させてもらいます。

 

証券アナリスト試験全体に通じる大切なこと

証券アナリスト試験全体に通じる大切なことは以下の2つです。

  1. とにかく書くこと
  2. 一物一価の法則と割引現在価値

これから上の2つのことを詳しく書いていきたいと思います。

特に2は一般に難しいとされている証券分析を解く上で最も重要な考え方とも言えるため、これから具体例を出してご説明いたします。

 

とにかく書くこと

証券アナリストの試験ではとにかく書いてください。

1次試験はマークシートのため、とにかく埋めるだけでも当たる可能性があります。

 

より大事なのは2次試験で、こちらは午前に3時間30分、午後にも3時間30分で合計7時間もある試験で疲れるのはよくわかりますが、それでも途中で諦めずとにかく書きまくってください。

これは私の周りの合格者やネットなんかでもよく言われており、間違いないでしょう。

2次試験の問題はまともに解くと、完答は難しいのですが、そこであきらめずに知っている知識で何かしらの答えを出すということが重要になります。

間違ったことを書いても(多分)減点されることはないでしょうから、とにかく何でも書いたほうが得なのは言うまでもありません。

 

一物一価の法則と割引現在価値

証券アナリスト試験の試験問題の半分はこの2つの考え方さえマスターすれば解けると言っても過言ではありません。

特にオプションや先物といった金融派生商品、つまりデリバティブについて考えるときにはとても役に立つでしょう。

 

まず「一物一価の法則」ですが、こちら無裁定ともいい、同一の商品は1つの価格しかつかないという理想的な世界を表しています。

この世界では売り手や買い手のどちらかが損得をすることもなく、つねにフェアな条件で取引されます。

つまり、同じキャッシュフローであれば常に同じ価格がつくというものです。

そんな都合よく同じキャッシュフローのものがあるのか、と思われるかもしれませんが、無ければ作ればいいのです。

つまり、デリバティブを考えるときは、そのデリバティブと同じ状況を原資産で作り出して考えればいいのです。

また、デリバティブは原資産の将来の状況を考えることが多いため、割引現在価値の考え方をつかって将来の価値を現在の価格にするという方法が使えます。

 

次にちょっとした例を2つ出して一物一価の法則と割引現在価値について考えてみましょう。

 

例1:先物と金利

まずは簡単な例から、金利と先物の価格の関係はどうなっているか説明できますか?

例えば日経平均が10,000円で、金利は5%の時に、1年後に受け渡しの先物を考えます。

①今先物を買うという状況は、②金利5%で10,000円の借金をし、そのお金で今すぐ日経平均を買う、というのと同じ状況です。

その場合、②の借金をする状況では、日経平均を買った10,000円の他に、1年間の借金の利子も払わなければなりません。

金利は5%、つまり10,000円の借金の場合に利子は500円となりますので、日経平均先物の価格は10,500円となります。

ちなみに金利が上がって例えば8%になった場合はというと、借金の利子が800円となり、日経平均先物の価格は10,800円となります。

つまり、金利が上がると先物の価格も上がります。

 

また割引現在価値の考え方を使っても考えてみます。

日経平均先物の価格をとりあえずX円とすると、このX円で1年後に日経平均の現物が手に入ります。

つまり、1年後の先物価格X円の割引現在価値が原資産価格、つまり日経平均の10,000円という考え方も出来るのです。

\[
\bf  \frac{ X円}{(1+0.05)^{1年(期間)}}=10,000円
\]

この式を解くと、X=10,500円となります。

このように、割引現在価値の考え方を使って先物の理論価格を求めることが出来るのです。

 

例2:オプションと金利

金利が上がった時にコールオプションの価格は上がるのでしょうか、下がるのでしょうか?

オプションとなるとさすがに複雑になるため、原資産で同じ状況を作り出すというのは難しくなりますが、考え方としては似たようなものです。

例えば1年後が期限の日経平均のコールオプションで考えると、このオプションがあれば1年後まで日経平均の購入を遅らせる事ができます。

1年遅らせることが出来ればその間に資金を金利で運用するなんてことも出来るわけですが、これだと買い手だけが得をすることになってしまいます。

そこでコールオプションの買い手がその金利分を負担し、コールオプションの価格に織り込まれるのです。

そして金利が上がった場合、金利で運用したときの運用益はさらに上がるため、これがコールオプションの価格にも反映され、コールオプションは高くなります。

 

これだけだとわかり辛いと思いますので、具体的に現在の日経平均が10,000円、金利が5%と8%の場合で、割引現在価値を使って考えてみます。

割引現在価値から逆算すると、金利が5%の場合、日経平均の1年後の”将来価値”は10,500円、金利が8%の場合、日経平均の1年後の”将来価値”は10,800円となります。

シンプルに考えると、金利が高い方が日経平均の1年後の”将来価値”が高くなります。

そして原資産が高い方がコールオプションの価格は高くなるため、金利が高い方がコールオプションの価格が高くなります。

 

このように金利が上がればコールオプションの価格は上がるのです。

ただしこれは金利だけを考えていますが、実際には金利が上がるとそもそも日経平均は下落しますので、その分のオプション価格の下落のほうが大きいかもしれません。

 

証券アナリスト試験 1次対策

証券アナリスト1次は経済、財務、証券分析の3科目あり、それぞれ科目毎に合否があります。

本当かはわかりませんが、一般的に6割取れば合格ラインと言われています。

勉強する順番は、経済・財務→証券分析の順番がいいと思います。

 

また勉強方法は基本的に過去問をひたすら解く、という方法が合格することだけを考えると、最も効率がいいでしょう。

 

 

経済

個人的に一番嫌いでした。

理由は、範囲が広いうえにとにかく覚えないといけないことが多いから。

逆に言うと勉強してもなかなか点数が取りづらい科目とも言えるでしょう。

ただその中ではIS-LM曲線、AD-AS分析といった範囲はほぼ確実に出るため、優先して勉強することをおすすめします。

 

基本的に勉強方法は過去問を解くという方法がおすすめなのですが、経済に関しては最初は参考書で勉強してもいいかもしれません。

特に私のように知識がなく始めて勉強する人にとってはIS-LM曲線なんかは理解しづらい概念だと思います。

 

私は最初、図書館で本を借りようとしたのですが、これだと証券アナリストの範囲外のことも多く、合格の効率を考えるとコスパが悪いなと感じました。

そのため、証券アナリストに特化した佐野さんの本で勉強しました。

 

 

 

財務

財務の一番のポイントは問4の財務分析を完璧にすることでしょう。

大きく分けて2パターンしかないため、何回か過去問を解いていると慣れてくると思います。

配点は26点ですので、ここで満点を取れば、残りの問題の正答率50%強で合格ラインと言われる6割取れます。

 

また、株価モデルや退職給付金、リース会計では割引現在価値の考え方も使われています。

その際に割引率には何を使うのか?ということが重要となってきます。

ただ、割引率は「将来への期待からの逆算」という原則を覚えていればおのずと答えが出ると思います。

とにかく、割引現在価値は証券分析だけでなく財務分析でも使うということを頭に入れておいてください。

 

ちなみに割引現在価値CAPMについては別の記事に詳しく書いています。

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証券分析

証券分析で大事なことは2つあります。

1つは公式をきっちりと覚えること、そしてもう1つは先ほどご紹介しました一物一価の法則と割引現在価値の考え方を身につけることです。

 

公式につきましては、以下のようなものが基本的なものですが、それ以外にも過去問を解いていて出てこないものがあったら随時覚えましょう。

  • 債券のデュレーション、コンベクシティ
  • 株式の割引配当モデル
  • デリバティブのプット・コール・パリティやリスク中立確率
  • 統計学で使うリスクや共分散の求め方

また2つ目の一物一価の法則と割引現在価値の考え方は特に大事で、これを覚えるだけで1/3くらいは解けるんじゃないかとすら思います。

考え方としては、運用利回りといった条件をそろえることで、価格が等しいとします。

その際に、現在と未来の価格を比べる場合には、割引現在価値の考え方を使って、未来の価値を現在の価格に戻して考えましょう。

 

証券アナリスト試験 2次対策

証券アナリスト2次試験も1次試験と同様に、ひたすら過去問を解いてください。

勉強の優先順位としては、まず職業倫理は完璧にしてください。

職業倫理はそれ単体で足切りもあるため、これができないと話になりません。

ちなみに証券アナリスト職業行為基準は試験問題に付いているので覚える必要はありません。

 

企業分析は得点が取りやすいのでその次に。

主に財務諸表分析と株式価値評価ですが、こちらは過去問を何度か解いて公式は思い出しておいてください。

 

証券分析は公式と一物一価の法則と割引現在価値の考え方がきちんとできればある程度の得点は取れると思います。

 

経済に関しては範囲も広いので、私はIS- LM曲線あたりを復習してあとは捨てました。

 

また、細かい話ですが、ここ数年は行動ファイナンスと信用リスクモデルが交互に出題されています。

2018年は行動ファイナンスが出題されたため、2019年は”恐らく”信用リスクモデルが出題されるでしょう。

ただし絶対とは言い切れませんので、ヤマをはるなら自己責任でお願いします。笑

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