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ブルームバーグが仮想通貨のベンチマークとなるBGCI指数を提供開始

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ブルームバーグが仮想通貨のベンチマークとなる指数の提供を開始するようです。

そこで、この指数がどういったものなのか、またどういう影響があるのかを考えました。

ブルームバーグが仮想通貨のベンチマークとなるBCGI指数を提供開始

記事ソース:Bloomberg and Galaxy Digital Capital Management Launch Cryptocurrency Benchmark Index

情報ベンダー大手のブルームバーグがGalaxy Digital Capital Management LPと共同で仮想通貨用のBloomberg Galaxy Crypto Index(BGCI)という指数を提供開始するようです。

この指数はざっくり説明すると、時価総額が上位の仮想通貨の動きを追うことにより、仮想通貨市場全体の動きも追えるというものです

現在はBitcoin、Ethereum、Ripple、BitcoinCash、EOS、Litecoin、Dash、Monero、EthereumClassic、Zcashの10の仮想通貨で構成されています。

 

ちなみに指数について詳しく知りたい方は以下も参考にしてください。

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また、この指数をブルームバーグと共同で開発しているGalaxy Digital Capital Management LPはMichael Novogratzによって設立された企業です。

トレーディングやプリンシパル投資、資産運用といった仮想通貨投資に関するフルサービスを提供している、いわゆるプロの投資家のようです。

 

さて、ブルームバーグと言えば、機関投資家の利用も多い事から機関投資家の仮想通貨市場への参入のきっかけになるかもしれません。

実際ブルームバーグはBCGIを、最初の制度的(institutional grade)な仮想通貨市場のベンチマークとして提供すると書いていました。

 

BGCI指数の算出方法

BGCi指数は、1か月の取引量の中央値が200万ドル以上に仮想通貨の中で、時価総額が上位12位までのもので構成されます。

 

また、BGCI指数は時価総額加重平均型指数となっています。

ちなみに時価総額加重平均とはその名の通り、時価総額が大きい仮想通貨ほど指数の構成割合が高くなるように計算する方法で、現在の指数におけるメジャーな手法です。

 

さて、現在のBGCI指数がどの仮想通貨で構成されているかはすでに発表されており、その割合は以下の表に示しています。

また、現在の時価総額から単純に時価総額加重平均で計算した場合の構成割合もその隣に載せています

時価総額ランキング名称BGCIにおける割合(5/3時点)5/10現在の時価総額から計算した割合
1Bitcoin30.00%48.26%
2Ethereum30.00%22.95%
3Ripple14.14%9.51%
4Bitcoin Cash10.65%8.58%
5EOS6.11%4.76%
6Litecoin3.77%2.69%
13Dash1.67%1.11%
12Monero1.66%1.13%
16Ethereum Classic1.00%0.66%
27Zcash1.00%0.33%

 

気になるポイント

  • ビットコインの構成割合が明らかに小さい事
  • 時価訴額が低いZcashが入っている事

そこで、この2つについてさらに詳しく考えてみます。

ビットコインの構成割合が明らかに小さい理由

時価総額で考えた場合、ビットコインはもっとBGCI指数における構成比率が高くてもおかしくないはずです。

実際、計算すると、ビットコインの構成割合は48%程度となるはずなんです。

しかし、実際は構成割合が30%で、イーサリアムと同率となっています。

 

この理由はBGCI算出のルールに、1種類の仮想通貨は最大でも30%までというルールがあるからです。

そして30%を超える部分は残りの仮想通貨に再配分されます。

また、逆に構成比率が1%を下回るような仮想通貨は1%になるようです。

 

ちなみに、時価総額と流動性については以下も参考にしてください。

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時価訴額が低いZcashが入っている理由

Zcashは2018/5/13日時点時価総額ランキングが25位です。

BGCI指数は基本的に時価総額順に構成する仮想通貨が決められるはずですので、それだけですと明らかにZcashは入っていません。

 

参考までに指数には入っていないCardanoとNEOも入れて時価総額や取引量を比べてもZcashをこれら2つの仮想通貨が上回っています。

 

2017/12/1-2017/4/30の平均時価総額・平均取引量と時価総額ランキング

名称BitcoinEthereumRippleBitcoinCashEOSLitecoinDashMoneroEthereumClassicZcashCardanoNEO
時価総額(百万ドル)186,00573,19839,55525,5815,96210,3005,4054,4402,6611,2559,7365,781
取引量(百万ドル)9,5802,9221,6071,047767897148126432109313256
時価総額ランキング(5/13時点)12345613121725711

 

この理由は正直よく分からないのですが、可能性としては取引所の問題が挙げられます。

ブルームバーグはAMLやKYCを採用していない、つまり簡単に言うとマネーロンダリングや犯罪の防止策を取っていると表明していない取引所のデータは使わないと言っています。

 

そして比較したCardanoやNEOは特定の取引所での取引に偏っているため採用されなかったのではないてしょうか。

 

ブルームバーグが相手にするのは機関投資家でしょうから、投資の責任と言う意味から参考にする取引所の除外というのは仕方がないのでしょう。

 

一方できちんと市場の実態を表していないのではないかという疑問もあります。

まあ今のところ時価総額上位6位まででBGCI指数の90%以上が占められているため、特に問題は無さそうです。

ただし、今後は課題になる可能性は十分にあります。

 

BCGI指数の算出は仮想通貨市場にどんな影響があるか

 

機関投資家の参入

ブルームバーグはこれまでもバークレイズの指数事業を買収してBloomberg Barclysというブランドでサービスを提供したり、オリジナルの指数を組成しています。

こういったこれまでの実績から、ブルームバーグが組成した指数はブランドもあると思われます。

そのため、機関投資家を始めとするより多くの人の仮想通貨投資への参入のきっかけとなるかもしれません。

 

 

指数を構成する仮想通貨への影響

BGCI指数に採用された仮想通貨にも影響はあるでしょう。

株なんかの場合ですと指数に採用された場合、その指数に連動するように設計されたパッシブファンドが指数採用銘柄を購入するため、買いインパクトが生じます。

これはもちろんプラスの要因です。

 

では、仮想通貨でも同じようにプラスに働くかというと、なんとも微妙だと思います。

理由は、BGCI指数に連動するパッシブファンドは存在しないためです。

また、今後もそういったファンドができるかというと、近い将来では怪しい気がします。

すごい適当な想像ですけど、仮想通貨個別の先物取引の次に生まれる機関投資家向けのサービスは指数の先物取引だと考えています。

理由は、簡単に言うと仮想通貨の現物取引は未だ難しいからです。

先週仮想通貨の取引業務に参入を表明したゴールドマン・サックスも現物取引の前に指数取引を始めるらしいですし。

 

先物取引の場合、指数に採用されたからと言って買い需要もなく、ただ指数を構成する仮想通貨を投資対象とする人が増えるだけです。

ただ、ボラティリティの抑制にはつながるかもしれませんね。

 

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